ピル処方

ピル処方

ピル処方当院では、多くの女性の方のニーズにお応えできるような体制を整えています。ピルを服用することに不安がある、人に言えない悩みがある方は、一人で悩みを抱え込まずにお気軽に当院へご相談ください。避妊や生理不順、生理痛の改善、緊急避妊など様々な目的に合わせて適切なピル処方を行っています。女性のお悩みに寄り添う当院のピル外来にまずはご相談下さい。

低用量経口避妊薬「OC」

OCとはOralContraceptives(経口避妊薬)の頭文字をとったもので、一般的にピルと呼ばれる避妊効果のあるお薬です。OCには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが含まれ、毎日規則正しく服用することで確実な避妊効果が得られます。服用されている方で妊娠を希望する場合には、OCの服用を中止すれば、妊娠可能な状態となります。
※当院では低用量ピルの処方は行っておりますが、「ヤーズ」の処方は行っておりません。現在他院で「ヤーズ」を内服中で当院転院希望の方もお受入れできません。

OCの仕組み

OCの仕組みOCを服用すると、まずは排卵を促すホルモンの分泌を抑えて卵巣から排卵が起こらなくなります。その後、子宮内膜が厚くならずに着床できる環境がなくなります。子宮頸管の粘液が濃くなり精子が子宮内に入りにくくなります。これにより、避妊効果が得られます。
OCは、正しく服用していれば100%に近い避妊効果が得られます。女性の意志で、避妊を希望することが可能です。

各種避妊法使用開始1年間の失敗率(妊娠率)
方法 理想的な使用*(%) 一般的な使用**(%)
経口避妊薬 5
配合剤 0.1 データなし
黄体ホルモン単味剤*** 0.5 データなし
殺精子剤のみ
(発泡錠、ゼリー、クリーム***)
6 26
薬剤添加IUD
(子宮内避妊器具)
0.1~1.5 0.1~2.0
コンドーム 3 14
ペッサリー 6 20
リズム法(オギノ式など) 1~9 25
女性避妊手術 0.5 0.5
男性避妊手術 0.10 0.15
避妊せず 85 85

*:選んだ避妊法を正しく続けて使用しているにも関わらず妊娠してしまった場合
**:選んだ避妊法を使用しているにも関わらず妊娠してしまった場合
(経口避妊薬については、のみ忘れを含めた場合の失敗率)
*** :日本では発売されていません

OCの作用・副作用

作用

OCは、正確な服用で確実な避妊効果を得られます。避妊の他には以下のような作用が期待できます。

  • 月経の周期が規則的になる
  • 月経時の出血期間が短い
  • 月経前症候群や月経痛が軽くなる
  • ニキビや多毛症が改善する
  • 良性乳房疾患の軽減
  • 子宮外妊娠や卵巣嚢胞のリスク軽減
  • 卵巣がんや子宮体がんのリスク軽減(服用をやめても効果は継続します)

副作用

副作用

OCの服用を始めると、体内のホルモンバランスが今までと異なるため、人によっては体に様々な異常を感じることがあります。体が薬に慣れる1~2か月を過ぎれば、症状は治まります。症状がひどかったり、長引く場合には医師にご相談ください。

  • 軽い吐き気
  • 乳房の張り
  • 倦怠感
  • 軽い頭痛
  • 月経周期の途中に起こる軽い出血
血栓症の副作用に注意

極まれに、血栓症のリスクが高まることがあります。血栓症は、血管の中に血の塊ができる状態で、脳卒中や心臓発作などを引き起こすリスクが上昇します。次の症状に気づいたら、必ず服用を止めて医師へご相談ください。ピル処方時に、定期的な検診を受ける事で、健康管理をサポートできます。

  • ふくらはぎの痛み
  • むくみや手足のしびれ
  • 胸が押しつぶされるような痛み
  • 頭痛やめまい、目のかすみ
  • 息切れや胸痛
  • 体が動かしづらい
  • 急な血圧上昇

OCを処方できない方

以下の項目に当てはまる方は、OCの服用ができないため注意が必要です。

  • 乳ガン、子宮体ガン、子宮頚ガン、子宮筋腫およびその疑いのある人
  • 原因不明の性器出血のある人
  • 血栓症の人、または血栓症にかかったことのある人、血栓症になりやすいといわれたことがある人
  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
  • 前兆がみられる片頭痛のある人
  • 手術後や出産直後の人、手術を予定している人
  • コレステロール値や中性脂肪値に異常のある人
  • 高血圧の人(軽度の高血圧の人を除く)
  • 妊婦またはその可能性のある人
  • 授乳中の人

服用中は禁煙しましょう

喫煙者がOCを服用すると、血栓症や心筋梗塞などのリスクが高まります。35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方はOCを処方できません。禁煙は、健康上様々なメリットがあります。喫煙されている方は、OCの服用を機に禁煙することをお勧めします。

OCと性感染症

OCはあくまで避妊を目的とした予防薬です。性感染症を防ぐにはコンドームが必要です。
避妊薬であるOCには、エイズ(HIV感染)をはじめとした性感染症を防ぐことはできません。感染防止は、コンドームを使用して血液や粘液、体液の直接接触をしないことが重要です。

Q&A

将来、妊娠希望です。妊娠に影響はありますか?

QCの服用をしている人と、服用していない人とでは妊娠率はあまり変わりません。ほとんどの方は、服用中止後、3~4か月以内には月経が通常に戻り、妊娠可能な状態に戻ります。

太らないか心配です

OCの服用で体重への影響はほとんどありません。ご安心ください。

OCはどこに行ったら手に入りますか?

服用を希望される方は、医師の診察を行ったうえで処方してもらう必要があります。

長期間、薬を飲み続けて大丈夫?

避妊を希望している間は、服用を続けてください。期間が長くても問題はありません。

お酒はのめますか

飲酒は避妊の効果に影響はありません。薬を吸収する前に、お酒で履いてしまうと、お薬の効果が弱まります。酔って服用を忘れないように注意が必要です。

他の薬との飲み合わせについて

お薬の種類によっては、OCによる避妊効果が弱まるものがあります。普段服用しているお薬があれば診察時に医師へお申し付けください。

がんにならないか心配です

OCの服用で乳がんや子宮頸がんのリスクが少し高まるといわれていますが、一方で子宮体がんや卵巣がんのリスクは低下するとの報告があります。

月経が止まってしまった

正しく服用を続けていれば、月経がなくても心配はありません。飲み忘れや2周期連続で月経がこない場合は医師にご相談ください。

子宮内膜症の治療薬

子宮内膜症の治療薬当院では、子宮内膜症に伴う月経困難症の方へルナベル錠の処方を行っております。2008年7月8日より低用量ピルのルナベル錠が子宮内膜症からくる月経困難症(生理痛)の治療薬として保険適用されるようになりました。詳しくは当院へお問い合わせください。

緊急避妊ピル

コンドームが破けてしまった、避妊を怠ったなど、性行為後に緊急処置として当院では性交後緊急避妊法(モーニングアフターピル)の処方を行っています。性行為後、72時間以内に中容量ピルを2錠、その12時間後に再び2錠服用をすることで着床を防ぎます。服用することで一時的に頭痛や吐き気、不正出血を伴う場合があります。この方法は、あくまでも緊急処置として用いられ、100%避妊できるものではありません。予防のための処方は行っておりません。性交後緊急避妊法(モーニングアフターピル)は、性行為後72時間以内での服用で高い確率で排卵を抑えることができるので望まない妊娠を回避することができます。

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